"北アメリカ大陸北部の少数民族オジブワの伝統的な魔除け、装飾品。柳の枝を曲げた輪に糸を張って蜘蛛の巣に見立て、悪夢を捕らえ防いでくれるよう願った。"
Wikipedia引用
付け加えて、インディアンが愛用していたもので、オジブワ語ではasabikeshiinh(アサビケシン)と呼ぶそうです。
これをインド版にアレンジしたもので、孔雀の羽で作られたドリームキャッチャーもあります。また、中央部が蜘蛛の巣ではなく曼荼羅のような緻密なデザインのものもあります。蜘蛛の巣よりも曼荼羅のほうが仏教徒やヒンドゥ教徒には馴染みやすいかもしれませんね。
ところで、クリシュナと孔雀は絵画の中でも共にいる姿が見られるほどニコイチな存在です。バガヴァッドギーターの11章でアルジュナにヴィシュヌの化身と全宇宙を見せて大化けするところは、神々の化身の配置が孔雀らしくもあります。
孔雀が羽を広げた姿を見、クリシュナの名場面を連想するのは、インド文化に触れている人への恩寵でしょう^^
クリシュナの素性を知り、アルジュナが「今まで私はあなたに対して敬意が足りなかった」と許しを請う場面があります。(11章41節~42節)
全く話の筋が違うのですが、水戸黄門が印籠を見せた途端に悪人がひれ伏して白状する場面もまた、一瞬で相手を観念させる覇気があり、通じるものがあります。こういう時代劇を見て育つと、大人になってギーターを読んでも違和感なく、日本人も好きな展開かもしれません。
しかし昔、ある日本の若いヨガの先生が「正直にいうとギーターはお説教臭くて苦手。面白くない!」と言っていたのを思い出しました。繰り返しになりますが途中、お説教を通り越して自らの本性を見せて一撃で悟らせる展開は、私は好きです。
日本でお世話になったヨガの恩師いわく「何度も読むうちにスルメイカのように味わいがあるよ」とおっしゃっていました。確かに12年前に読んだ時は金太郎飴を切っているような気持ちになったのですが、今現在の自分が読むと意味の受け取り方は変化したように思います。
ヒンディ語で淡々と平易な言葉で翻訳されている手の平サイズの超ミニ本や、難解な日本語訳でありながら日本語の表現も学べる鎧淳翻訳の書籍など、何を手にするかで読後感が変わってくると思います。私は解説が分かりやすかった上村勝彦訳を当時何度も読んで、インドで再び現地語で学びました。外国語で学ぶ時は発音や、言葉の意味を朝から晩まで辞書で調べる日々でしたので意味の咀嚼まで行き届きませんでした。
最近再購入したい本があって、ラーマジュラのGita Bhavanまで行く機会がないのでAmazonのkindleでGita press出版のヒンディ語の電子書籍を購入してみました。日本のAmazonで120円ほどで買える時代、便利になりましたね。
Gita press出版は主にサンスクリット原文やヒンディ語解説のものなのですが、安い上に誤字脱字が無く、学者目線というよりはサンニャーシーのような生活をしているババジたちが著した書籍です。外国語なので決して読みやすいわけではありませんが、現地語で学んでみたい方にはお勧めです。
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