このカンワール ヤートラに参加するシヴァ信者はガンジス川の水をカンワールという長い棒を使って担ぎ、ニールカントを目指します。このカンワールを肩に担いで巡礼をしている人たちをカーンワリヤ(कांवरिय)と呼び、彼らは目的地での参拝を終えてカンワール ヤートラは完成したとみなされます。
全ての巡礼者が肩に担いでいるわけではなく、ほとんどを徒歩で巡礼する人、バイクや車、電車などの手段で移動する信者もいて、オレンジのTシャツや小物を身に着けているのが共通点です。この時期に訪れる信者はボーレーと呼ばれていて暴動も頻発するため、この時期は極端に外国人観光客が減ります。
駐車場料金を払わないボーレーと料金所が口論になりボーレーが刃物で切り付けて警察も巻き添えになったり、
ニンニクと玉葱が料理に含まれていたことで激怒して店主を殴って冷蔵庫もおまけに壊したとか、
自分以外の他者が触れてはならないとされるカンワールに当たったということで車が放火された(ドライバーは逃げれたそうです)
こういうことが起こるので、ハリドワールとリシケシュの学校もしばらく休校になりました。ATMも閉鎖しているところが殆どです。
初めてインドに来た当時の私は何も下調べをせずに来たため通行止めと渋滞にのまれた程度ですんだのですが、宿の人は「話もしないほうがいいし、目も合わさないほうがいいし。外に出ないのが一番だよ。外国人誘拐されることもあるから。」と言われていたぐらいです。お酒やドラッグで気分が⇧なっている巡礼者もいるので、注意をして、とのことでした。
それでも危険さがわかっていない私は翌日ハリドワールへ観光へ行っていたので、こんな時期に訪れる外国からの訪問者には危険を十分理解しながら旅を楽しんでもらいたいと思います。
シヴァ神といえば、穏やかな顔で瞑想しているイメージが強くもたれていますが、シヴァ神のバクタがシヴァに惹かれる理由の一つとして、Hariという異名が意味する”破壊”や荒々しくも無敵の力強さが好まれるようです。
俳優Aryaが演じるタミル映画では、シヴァの力が宿ったババジが母親の反対を押し切り出家をするところから始まります。下の映像は映画のイメージビデオで、シヴァの魅力がそのまま表現されて何度も魅入ってしまいました。
荒々しい喧嘩の理由には、決して玉葱やニンニクが料理に入っていたということは1ミリもなく、大義名分があってこそのストーリーでした。
話の筋は、子供の身体障害者達を誘拐して搾取する売人達を懲らしめるものでインドの風土と宗教から描けるものであり、海外では意見が分かれる内容かもしれません。
優れた歌唱力で生きながらえていた目の不自由な女性が、売人のグループの元締めの男による暴力が原因で死んでしまうのですが、彼女が遺言を伝えに来る前から察知してシヴァがお仕置きに行くんですね。
現実界でお仕置きをするとなると、水戸黄門やアンパンマンと同じように勧善懲悪の並行線をたどるのですが、ここがシヴァらしいと思ったのが蓮華座を組みながらシルシャーサナで瞑想に入っていて、アストラル体が分身になり、相手方を再起不能にまで追いこんで行ったところです。
瞑想の中の戦いは、空想の中だけではとモヤモヤが残るところ、戦いの中でついた額の傷から流れる血が、瞑想中のシヴァの額にも現れて、実際に戦ってお仕置きをしたと伝える表現が印象的でした。
亡くなった女性の死際の願望どおり、来世でより生きやすい人生を歩めるようシヴァのババジは直ぐに火葬をし、その後ババジはほぼ半裸で完全な出家者になってどこか目的地を目指して旅立ち映画は終わりました。
話はだいぶそれましたが、旅行を予定されている方はお気をつけて旅を楽しんでください。